満足する一番小さな単位

早朝のラジオ番組で湯布院を今日までつないできた方々がゲスト出演しお話しをしていた
その中で引っかかった言葉がこれだ

一番小さな単位である家族や会社
それだけで満足していては今日の湯布院はなかったというのである

「一番小さな単位である家族」

確かに読んで字のごとく、家族は一番小さな集合体だ
核家族化が進み、より自由に動ける単位となった家族

そしてそれぞれが属する
学校や会社、パート先
そこで一生懸命任務を終えればあとは晴れて自由の身

町内会やPTAと深く関わらずに
休日を自由に過ごす社会が当たり前となってきた今日
その状況は都会も田舎も同じだ

社会の単位はどんどん大きくなっていくけれど
最終的に、家族が離れていった瞬間から個人個人が孤立していく

市民活動や趣味を多く持つ人たちはそれでも
気ままに人生を送ることが出来る
しかし、人が交流するようなコミュニティが復活することはなく
それぞれの満足で収束する

湯布院の観光は、旅館が柱となってきた
そして、町全体で花と水と木を大切にしてきたという
そういった環境が訪れた人を魅了し今日も続いている

我々はどうだろう?
自然が豊かだからどうぞおいでください
そこに人がいなければ
そこに交流がなければ
温かさは伝わってこない

ひとが愛着を感じる場所には必ずそこに人の存在がある
繰り返し人が訪れるのはそういった人の存在なのだと思う
それが交流というもの

都会は賑やかである
どこに行っても人がいる
でも何か温かさが伝わってこない
そんな風に人は言うけれど
田舎だってブスッとした爺さんたちが難しい顔をしていれば
そこに温かさは無い
人の好さ、人が良い
そんな触れ合いがある場所が親しまれる

僕は思う
人が集まるにはそこにいる人の温かさが必要だと
露天風呂を沸かして森に一泊するという企画が町便りに載っていた
町を挙げてのプロジェクト
人を作って来れなかった町が見ていたのは
残念ながら、人ではなく仕掛けであった
関わっている方々の想いは痛いほどわかるけれど
水を沸かしたとしてもその土地を温かくすることにはならない

先日十三浜の大室で開催された南部神楽の復活祭
人々の想いと情熱が満ち溢れていた

本当の温かさがあの日みんなに伝わった
温かさとは生きている人がつくるもの
だから広がっていくんだなぁ
若きも年配の人たちもみんなみんな笑顔にあふれていた

この町が温かさを取り戻す為に必要なこと
一番必要なのはそれを知ること

人々の笑顔が人を呼ぶ
そのことを知り、作っていく為には時間がかかる
遅すぎるかも知れないけれど
町を上げて取り組んでいくこと
その為の学びあい

舵を切るために残された時間はあまりに少ない
大きな流れに期待するのはもうやめて
今まで以上に頑張るぞ!!!
小さくても流れを止めない
せっかく出来た道なんだから
未来へつづく道なんだから

 

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満足する一番小さな単位 への2件のフィードバック

  1. ひかり@坊 より:

    とってもイイお話しをありがとうございます。    ひかり@坊

    • 海ちゃん より:

      ちょっとブツブツしてみました
      ひかり@坊さん

      愛をありがとう
      僕は一人じゃないんだ
      夢をありがとう
      君に出会えてよかった~♪
      BY ありがとうから始めよう 

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